.NO99 札幌市(百合が原公園、世界の庭園と紅葉)2009.10月


百合が原公園は、札幌市の中心部より北東8kmに位置し、敷地面積約25.4ヘクタールという広大な敷地を持ち、世界中から集められたユリが咲く「世界の百合広場」を中心に、姉妹都市庭園やロックガーデン、リリートレイン(花園を走る1周約12分の旅)、温室、花壇広場などの施設がある花の総合公園です。百合が原公園には世界のユリの原種や園芸品種、約100種類12万4千球が植えられています。ユリの花の見ごろは6月上旬〜9月下旬ですが、温室では冬期間でも花を見ることができ、年中色とりどりの花が楽しめます。

今回訪れた世界庭園は、この百合が原公園内にあり札幌市の姉妹都市である中国・瀋陽市、ドイツ・ミュンヘン市アメリカ合衆国ポートランド市と札幌市を代表する庭園を回遊式に巡る構成になってます。日本庭園は昭和58年(1983年)に造園され、昭和61年(1986年)に他の3庭園と共に「世界の庭園」として整備されました。各庭園はそれぞれの国の造園家に設計を依頼し、設置している彫刻や植物の種類などもこだわって作られてるので、それぞれの庭園と共にそのお国柄の違いも楽しめる所です。尚、一部の施設・サービスを除き、百合が原公園には閉園期間、閉園時間はありません。

百合が原公園には今年の夏にもラベンダーを観に訪れてますが、今回は秋の世界庭園を鑑賞する為に訪れてみました。。。



(1) ここが百合が原公園のセンターです。センター内は温室の展示場になってます。向かって左側ヘ行くとロックガーデンやヒースガーデンと云った庭があります。今回は、その反対側の右側方向にある世界庭園ヘ行く予定です。


(2) ここはレストランですが、園内を一周するリリートレインの発着駅でもあります。・・ここでは、夏に食べたカキ氷が美味しかった。。。^^


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(4) これは世界の百合広場にある噴水です。ユリはもう咲いてませんが・・・^^;


(5) ちょうど今、リリートレインが通過しました。。。


(6) 一応、危ないので踏切もあり遮断機も下ります。公園内にはいくつかこのほかにも踏切があります。


(7) ・・・リリートレインが通過した後なので、ちょっと失礼して。。↓^^;


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(9) 向こうに見える建物はリリートレインの駅です。


(10) 世界の庭園の入り口に着きました。先ほどのセンターからは、歩いて15分前後の所です。個人的にこの世界の庭園で興味深いのは、今年の8月に道北の旅をしたとき幌延町と云う町で知った「ヒマラヤの青いケシ」の花がここにも咲いていることです。青いケシの原産地は標高5000mのヒマラヤ山脈チベットミャンマーです。幻の花と言われるほど栽培が難しく、夏の気温が25度以下で、適度な雨が降る等の条件が要求されます。自生するヒマラヤでさえ、雨季にしか見ることができない花なのです。。。咲くのは6月とのことなので、今は咲いてませんが来年は観に来たいと思ってます。


(11) 紅葉が見頃とは・・嬉しいですねぇ。。。


(12) ここが受付ですが、入場料がかかります。(大人300円)


(13) では、まずは日本庭園から見て回る事にします。


(14) この道を右側に入って行きます。。。


(15) カメラが光のシャワーを上手く捉えてました。四つの庭園はこの日本庭園から始り順路に従って歩く事になります。日本庭園→瀋芳園(中国)→ムンヒェナーガルテン(ドイツ)→ポートランドガーデンの順です。庭自体は、そんなに広くはないですが・・・


(16) これを読むと、1983年にミュンヘンで行われた国際庭園博覧会でドイツ連盟博覧会賞を受賞したものと同じと書かれてます。凄いですね!さすがは、日本が誇る庭園です。。。


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(19) 見事な紅葉が見えてます。では、入ってみましょう。。。


(20) そこの垣根続きの合間からも観られるので少し覗いてみます。勿論、中までは入れませんが・・・


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(22) ・・・素晴らしい。。。^^;


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(24) 日本の庭園はやはり秋が一番綺麗かも知れないですね。京都の日本庭園等もそうですよね。今まで、春や夏にこの百合が原公園に来てもなかなかこの庭園には寄らないのですが・・・


(25) この道から庭園巡りが始ります。両脇には銀閣寺垣が続いてます。


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(30) ・・・それにしても、見事な紅葉です・・・


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(33) これだけ綺麗な紅葉が観られると、前回の支笏湖のリベンジは果たした感じがします。。。^^v


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(37) 屋根の上の落ち葉が、もうすぐ訪れる寒くて厳しい冬の到来を予感させます。。。


(38) この腰掛け待合いも雰囲気良いです。。。


(39) あらあら・・・良いですねぇ〜!おやつタイムですか?。。。^^;


(40) この水舞台は老朽化の為、現在は立ち入り禁止になってます。


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(48) 今日は珍しく快晴なのは嬉しいのですが、ちょっと日射しが強く光線が反射し過ぎてますね。カメラにフィルターをと思ってバッグ内を探してみると・・・また、忘れてきたようです。。。(>_<;)


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(53) こう観ると、百合が原公園の秋の日本庭園もなかなか捨てたものでもないですね。


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(58) 石灯篭の右側には「あづまや」もあります。。。


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(60) 滝落ちもちゃんとあります。。。


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(62) 日本庭園はやはり、この八つ橋と飛び石の雰囲気が素晴らしいですね。


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(68) この紅葉の素晴らしさには、ただただ見とれるばかりです。。。



(69) 日本庭園は十分満喫したので、次の中国の庭園を拝見させてもらいに行く事にします。。。


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(74) 黄色も綺麗です。やはり、紅葉は赤ばかりでも飽きるので黄色も大事な役割を果たしますね。


(75) これが中国瀋芳園の外観です。。瀋芳園とは、「永遠に名を残す」との意味が込められているとの事です。


(76) 入り口から、中国独特の雰囲気がしてますね。


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(78) この正門の両脇に設置された「石獅子」は、札幌の姉妹都市である瀋陽市から札幌市へ贈られたものです。


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(81) では、入ってみる事にします。


(82) この正門から入ると正面にある『太湖石(タイフーシー)』は、唐代末に中国江蘇省にある太湖の底から発見されたことにより名付けられ、命名者は詩人白楽天だと言われています。一種の石灰岩が湖水あるいは風雨による侵食作用を受けてこのような独特の形態を呈しています。その鑑賞点は、「痩、透、漏、皺」にあるとされてます。太湖石に刻まれている「滴翠」とは、太湖石が長期間湿潤条件下にあると苔が付着して翠(ひすい)のような緑色を呈し、これが小雨や濃霧の中で水を含み、水滴がこぼれんばかりになる、という意味があるそうです。


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(84) この飾り窓は、中国独特のアイディアと云えますね。


(85) ・・つたの紅葉は珍しいかも。。。


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(87) 向こうに見えるのが「遠香シャ」です。遠香シャ(ユワンシャンシェー)の名は、瀋陽の庭がはるか遠くの日本へと渡りその香りをとどめる、という意です。「シャ」は、木ヘンに射と書く文字ですが日本語にはない文字のためブログではカタカナで表記しています。


(88) 確かに、中国の雰囲気がプンプンします。


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(90) この太鼓橋と敷石も素晴らしいです。


(91) 見事な枝垂れ柳です。。。樹齢は・・・分かりません。^^;


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(95) 滝もあります・・・


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(97) この枯れ葉を観ていると・・・焼き芋を思い出してしまいました。。。^^;


(98) あの建物は、山上に置かれた六角亭で繍誼亭と云います。『繍誼亭(シュイーティン)』とは、友好親善(友誼)を編む(繍)亭をいう意を含んでいます。亭とは、もたれながら休憩し景色を眺める所であり、中国の庭園においては重要な飾り付けの要素です。山上、林中、路傍、水際に置かれ、その形も正方形、長方形、六角形、八角形、円形等いろいろあります。


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(102) 人は居ないと思われてると思いますが、結構この日は居ました。なので、これでも居なくなるのを待って撮りました。カメラを構えていると、何処からともなく構図内に入って来てました。。。


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(107) あれは、通路に設けられたくぐり壁ですが、両面には、『瞻碧(ツァンビー)』と『賁華(ベンホワ)』という銘板が掲げられています。「瞻碧」とは樹の緑、草の緑、山の緑、水の緑を見ることとの意味で、「賁華」とは、ここの草も木もみな美しく健やかに繁茂し、職人の手でさらに飾り立てることは必要ないほどだ、という内容です。中国の「文心雕ハツ原道(ブンシンチョウハツゲンドウ)」という文献にある「草木賁華、無待錦匠之奇」からとったものです。


(108) つたの紅葉も綺麗です。。。


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(118) この左側の石垣の上に六角亭の繍誼亭(シュイーティン)が建てられてます。


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(121) 以上、中国の瀋芳園でした。次はドイツのミュンヘン庭園ヘ向かいます。


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(124) この庭は、春から秋まで花の絶えない沈床式庭園(サンクンガーデン)です。針葉樹に囲まれたバイエルンの庭は、中央に一段低く作られた「小川の流れる野原の風景(メドウガーデン)」を楽しむ庭園です。特に早春のスイセンが咲く風景は見ごたえがあります。四隅のパーゴラと生垣前のスペースには、テーブルとイスが設置されてます。


(125) これがパーゴラです。パーゴラとは、因みに日陰棚の一種で、バラやフジなどつる性の植物を絡ますようにつくった外廊下風の洋風四阿(あずまや)ですね。


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(127) ここの庭は黄色が綺麗ですね。・・・そう云えば、先ほどの中国の庭園にはつた紅葉しかなかったですねぇ。。。


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(131) この庭は、もう今の時期はダメですね。単なる休憩場所と云う気がしますが・・・^^


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(137) 次は、最後のポートランドガーデンヘ向かいます。


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(140) ここの門構えは、まるで日本と云う感じですよね。でも、この庭はポートランド市の一般的な家庭の庭を再現してます。ポートランド市の花やバラを主題にしています。庭に置かれた石の彫刻「シスターズ」は、ポートランド市民から札幌市民への贈り物とのことです。


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(152) なんともコメントのしようがない庭ですが、一般的な家庭の庭としては素晴らしいのではないでしょうか。本来なら色んな花が咲いていて綺麗なのでしょうが、もうこの時期は花も終りですからね。。。


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(155) ・・・やはり、秋は紅葉ですよね。。。


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(159) 出口に来てしまいました。これで四つの世界の庭園を観て来た事になります。感想としては、この時期では日本庭園と中国庭園の圧勝と云ったところでしょうか?^^;・・・でも、他の季節ではミュンヘンポートランド庭園でも色んな花が咲いてますから、甲乙つけがたいと思います。


(160) じつは、まだ出ようとは思ってなかったのですが、外が気になって一度出てしまったのですが、このドア・・一度出ると外からは入れなくなってるんです。なんとか再度入ろうとあたふたしていたところに、ちょうど出られる人達が居たので中から開けて貰いなんとか入れました。・・・その人達には笑われてしまいましたが。。。^^;・・そう云えば、網走刑務所も、出口から無料で入ろうとする人達が居ると聞いた事がありますが・・・私は、ちゃんと入場料は払ってますので。。。^^


(161) 世界の庭園を再度戻り、受付がある入り口から出て来ました。受付を出て最初に観たリリートレインの踏切を渡るとサイロ展望台ととても広い芝生広場があります。


(162) これがサイロ展望台です。いかにも北海道にふさわしい形の展望台と云えます。この展望台には今までに何度も上ってるので、今回は上るのを止めました。^^


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(164) 入り口からは階段で上ることになります。。。


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(166) これが芝生広場です。芝生広場の奥の方にもバラ花壇や、かおりの庭・宿根草園・ダリア園等があります。その他にも遊具広場等もあるので、まさしく家族連れには最適な公園と云えるでしょう。夏には、バラ花壇周辺でラベンダーを観る事も出来ます。


(167) リリートレインがちょうど駅に戻って来たところのようです。。。


(168) このリリートレインは、ディーゼル機関車が5両の客車を牽引し、季節毎の花(ユリ、ラベンダーなど)が咲き乱れる園内の一周約1kmの線路を時速10km/h程度で走行する。一周の所要時間は約12分前後です。シーズン時には20-30分間隔で走行してます。(大人360円)


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(170) ここはセンターの直ぐ左側にあるロックガーデンの散策路です。


(171) 北海道の秋も、もう終りを告げようとしてます。。。


(172) では、秋の景色を眺めながら駐車場ヘ戻ることにします。


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