.NO97 千歳市(支笏湖の紅葉)2009.10月


支笏湖(しこつこ)は、北海道南西部の千歳市西部にある標式的カルデラ湖です。周囲40キロメートル、面積77.3平方キロメートル、水面標高248メートル、最深部360.1メートルで、国内第二の深さをもち冬も結氷しません。約3万年前のビュルム氷期に大火山活動があり、その軽石流は札幌市南部、馬追(うまおい)丘陵東部にまで及んでます。

支笏はアイヌ語のシ・コツ(大きい凹地または谷)で、もともとは支笏湖をさすものではなく支笏湖から流れでる千歳川の凹地をさす地名だったそうです。ところがシコツは死骨に通じて縁起が悪いので、江戸時代にはこの川の付近の湿地にタンチョウがたくさん生息していたことから、鶴は千年にあやかってめでたい「千歳」と云う名に改名されました。しかし、本来なら支笏湖を大きい凹地のシコツの湖と呼ぶ方が、深いカルデラ湖をさす言葉としてはふさわしい感じもします。

日本人が明らかに支笏湖に足を踏み入れたという最初の記録は、松浦武四郎の「夕張日誌」(安政4年、1857年)にでてきます。松浦武四郎蝦夷(えぞ)地の探検家として名高く、当時はほとんど人跡未到だった北海道内陸部の各地をその土地のアイヌの案内を乞い、苦労を重ねながら「山川地理取調」を行い貴重な記録を残してます。「夕張日誌」によれば安政4年7月21日、 武四郎はウサクマイ(千歳市)から千歳川にそって岩角樹根をよじり、熊や鹿の足跡を追うようにしてトウヤ(支笏湖畔)に達したそうです。

この支笏湖周辺は、シナノキ、イタヤカエデ、ヤマモミジ、ナナカマド、イチョウなどの森林に囲まれているため、湖周辺の展望台や道路、遊覧船内からはもちろん湖岸のいたるところから色鮮やかな紅葉を見ることができるので秋の紅葉シーズンには人気のスポットとなります。特に、恵庭岳、風不死岳、樽前山紋別岳の紅葉は絶景と評判です。。

この日の天候は曇り空で、小雨が降る状況での紅葉狩りだったので青空に映える色鮮やかな・・・と、云うような紅葉の景色ではなかったですが、雨に濡れしっとりとした紅葉の景色は楽しむことができました。。。今回通らなかった湖畔の広場等がありますが、昨年の9月に撮ったものがありますので興味のある方はそちらの方も合わせてご覧下さい。


                     ☆【千歳市支笏湖)】2008.9撮影↓

                  http://d.hatena.ne.jp/kitanodaichiphoto1/20090421/p1


今回はここです↑


(1) 天気が非常に悪いです。例年の紅葉狩りは天候が悪い日は避けてましたが、今年は紅葉の見頃時期がちょうど全般的に天気が悪いようです。明日以降は更に雲と雨マークが続くようなので、行く日が今日しかない。・・と云う事で本日(17日土)強行。(>_<;)


(2) 支笏湖周辺にはいくつかのビューポイントがありますが、ここもその一つです。ポロピナイ野営場の少し手前のR453沿いにあるので分かりやすいです。


(3) 上空は凄い雨雲に覆われています。なので、小雨もパラパラと・・・景色どころではなくなって来た。。。


(4) 木が少し邪魔ですが、後から来た人達は「凄〜い!凄〜い!」の連発。中にはカメラを持ってくれば良かった、とか云ってる人達もいます。・・その後、携帯で一生懸命撮ってましたが。。^^;


(5) ・・・しかし、この雨雲・・凄いですねぇ〜!ホンマに先が思いやられますわ。。。^^;


(6) ポロピナイに着きました。先ほどの所から車で数分の所です。


(7) ここにはキャンプ場がありますが、ここはそのキャンプ場への入り口付近になります。支笏湖にドライブに来た人が常に立ち寄るような行楽地になっていて、天気の良い週末は何時も車で一杯になってます。それほど良い眺めの場所でもないのですが、支笏湖周辺では湖畔に車を停められる場所が限られているので、ここはちょうど良い休憩場所になってます。


(8) 支笏湖の透明度は30mと云われてますから、透明度も高い方だと思いますね。。。


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(11) これからカヌーに乗るんでしょうか。。。以前ここはジェットスキーのフィールドとしても人気があり、その騒音もひどかったようですが、三年前からは支笏湖ジェットスキーなどの動力船乗り入れが全面的に禁止されたので、これまでのような騒々しさは無くなったと聞いてます。カヌーだと騒音はないのでセーフですかね。・・でも、大丈夫なのかなぁ〜!


(12) これは、左岸を撮ったものですが紅葉はちょうど見頃のようです。晴れていると綺麗なんでしょうが・・・


(13) ポロピナイを出て、湖畔の温泉街に到着しました。先ほどのポロピナイからは車で10分前後でしょうか。この写真は今来た方向の画像です。


(14) こちらは、美苗峠方向です。支笏湖にも小さな展望台がありますが、展望台ヘ行くにはこちらの方向から行く事になります。取り敢えず、展望台には後で行ってみる事にします。。。


(15) 雨交じりの悪天候の割には、駐車場が満杯近くになってます。因みに、ここの駐車料金は一日410円になっていて、この駐車料金は公園内の施設の維持管理等に使われてます。・・個人的な希望としては、そのお金でもう少し立派な展望台を建てていただきたいと思うのですが。。。


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(17) 支笏湖で特筆しておくべき点は、支笏湖ユースホステルの旧館(赤い三角屋根)は日本ユースホステル協会直営第一号として昭和35年に建てられました。この建物は北方建築の第一人者田上義也氏の設計によるもので、現在は残念なことに老朽化が進み館内での宿泊は出来ないので宿泊は新館になってます。(一泊3645円、食事・入湯税は別料金)


(18) まずは、ビジターセンターヘ行って最新のパンフをゲットします。何処かへ行く時は、必ずそこのビジターセンターヘ寄るのが習慣になってるので。。。


(19) 中は真っ暗で、なんかいつもの時の雰囲気とは違うと思っていたら停電中との事でした。・・えッ、本当に?と云う感じでした。原因は分かりませんが。。。^^;


(20) 今回のルートは雨が降っているので、短時間でビジターセンターから湖畔に降り山線鉄橋を渡り親水広場ヘ行き、そこから湖畔広場方向の山の紅葉風景を観てみる事にします。


(21) ・・時折雲の合間から青空が見えるのですが、また直ぐ雲に覆われてしまいます。。。


(22) 湖畔へと降りていきます。。。


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(25) 霧も出てます。。。^^;


(26) これが山線鉄橋です。


(27) 山線鉄橋からの画像です。ここから支笏湖の水は千歳川ヘと流れてます。千歳川千歳市を代表する河川で、水質全国1位の川です。昔、この川には鶴も飛来していたそうです。今は鮭の遡上で全国的にも有名になってます。千歳川の源は、公称で支笏湖となっていますが、その先にも実は千歳川は存在していてフレ岳の麓が源との事です。でも、源流付近まで行くには熊が頻繁に出没するので注意が必要です。

(28) 左側に日が当たってますが、やはり日が当たると紅葉も綺麗ですね。。。


(29) こちらは支笏湖側です。


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(32) 遊覧船乗り場方向を撮ってますが・・・結構、紅葉が綺麗です。。。


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(34) この支笏湖の紅葉は、明日くらいがピークとの事です。11日に「支笏湖紅葉まつり」が行われましたが、その時はまだ紅葉も色づきはじめのようでした。


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(38) 「山線鉄橋」の説明が書いてますが、由緒ある鉄橋らしいです。


(39) これが全景です。。。長さは15m前後でしょうか。


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(41) こうしてアップで観ると、意外と雨の中でも紅葉が綺麗ですね。。。


(42) 親水広場ヘと向かってます。


(43) 遊覧船のツーショットです。


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(46) 親水広場ヘ着きました。ここが一応行き止まりですが、上の方へ登っていくと展望台ヘ行く事もできます。


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(51) 支笏湖は日本最北の不凍湖です。面積が琵琶湖の1/9に過ぎないのですが、水深があるため貯水量は琵琶湖の3/4もあります。温かい水が深部に残存し水面を暖めるため、湖面の水温が下がりにくいので基本的に結氷しませんが低温の日が続いた場合には結氷する事もあるらしいですね。ちなみに湖底は海面より約115メートルも下に位置しているということになるので驚きです。


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(53) ・・・どうですか、水加減は・・・^^;


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(55) 雨も大降りになって来たので、そろそろ戻る事にします。


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(60) この葉一枚で、なんとなく晩秋を感じます。。。


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(65) 今回は、千歳川を渡り左側上にある黄色い部分ヘ行って来ました。


(66) 来る時に気になったものがあったので、ちょっとこの店に寄ってみました。


(67) じつは、この「テレビで紹介されました」の文字が気になってました。


(68) この牛乳ではないですよね。・・・今しか味わえません!って・・・確かにホット牛乳は暑い夏には飲みませんけど。。。^^;
 

(69) きのこご飯と、きのこ汁のセット・・良いですねぇ。。。 


(70) とうきびとじゃがバターも良いですねぇ〜!今が旬ですから。。。


(71) 焼きとうきびが好きなので、買おうかと思ったら・・・


(72) 横に気になっていた、これがありました。


(73) ビッグサイズの鶏焼き!^^;


(74) これは美味しそうです。確かにBIGだ!・・普通のぶつ切り肉ではないようですね。これがTVで取り上げられた鶏焼きとは・・・


(75) ・・・フタをするんですかぁ〜?^^;さすが、普通の焼き鳥と焼き方も違いますねぇ。。。


(76) オオッ!、凄い煙だぁ。フタも凄く年季が入ってる〜!^^;


(77) ハイ、焼き上がりました!因みに、手前の方はこれから焼くようです。


(78) つい、美味しそうだったので1本買ってみました。^^; ・・えッ、もう少しアップで?では・・・


(79) 確か・・柔らかジューシーと書いていたけど、・・そうでもないです。それに、塩胡椒が偏りすぎちゃって凄くしょっぱい部分と何も味がしないところの差がありすぎ。隣の椅子でとうきびを食べてる人が、とても甘くて美味しいと云いながら食べてるのを横目で見ながら駐車場ヘ。。。


(80) 相変らず雨が降ってますが、展望台ヘ行ってみる事にします。支笏湖の展望台は、それほど大げさな建物ではなく簡単な造りです。周囲には展望台の案内は何もありません。湖畔駐車場の横を通っているR276を美苗方面へ、「休暇村」を目印に走ります。


(81) 湖畔駐車場から約2kmほど走ると、こんな看板が立ってるのでそこを右折します。 

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(83) 右折して数百メートルで右と左に道が分かれているのでそこを左折します。


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(85) すると、右側に駐車場があります。真っ直ぐ行くと休暇村の建物があり、そこで行き止まりになってます。


(86) 取り敢えず車を駐車場に止めてから色々散策する事にします。。。


(87) ・・・これは、駐車場内にある単なるトイレです。^^;


(88) ちょっとだけ休暇村の建物を見てみます。


(89) これが休暇村の建物です。


(90) 休暇村は国立・国定公園内にある全国の景勝地にある公共の宿泊施設です。現在、全国には36箇所しかありませんが、北海道でも存在するのはこの支笏湖だけです。温泉も完備してますが、一泊の宿泊代は普通のホテルと変わらないですね。。。


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(92) では、展望台ヘ向かう事にします。


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(97) 休暇村の前は手頃な公園のようになってます。夏は大した事ないと思ってましたが、この紅葉時期は大変身です。今回は見事な紅葉が沢山観られました。一応隠れた紅葉の穴場とメモしておきました。。。^^;


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(101) これが展望台です。。。^^;前から思ってたのですが、もう少しお金をかけて本格的な展望台として整備して欲しいです。それに上にあがると分かりますが、ここからだと景色も大したことないんです。。。


(102) ・・こんな感じの景色です。^^;これじゃぁ、木の枝を観に来たようなものです。まぁ、国立公園なので勝手に枝とかは切れないのかも知れないけど。。。


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(104) いくら観ていてもしょうがないので下へ降りる事にします。


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(112) ・・でも、本当にここの紅葉は綺麗です。これで天気が良ければ十分ここだけでも楽しめそうです。昨年は定山渓と豊平峡の紅葉を満喫しましたが、支笏湖の展望台もなかなか捨てがたい場所です。


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(115) う〜〜ん、曇りなのが残念!・・と云うか、今日は雨まで降ってますからねぇ〜。。。


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(117) 本当になかなか良い公園ですよ〜!


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(120) 天気が良ければ、半日はここで紅葉をジックリ楽しみたいところですが。。。


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(124) では、帰る事にします。この濡れたアスファルトに落葉したもみじの葉が、なんとなく厳しい冬の訪れを告げているような気がします。。。


(125) それでは支笏湖を後にし、今度は京極町にある「吹き出し公園」ヘ向かうことにします。。。