[道央.NO54 札幌市(第60回さっぽろ雪まつり)2009.2月


さっぽろ雪祭りは、札幌の都心を東西に横切る大通公園会場をメインとし毎年2月に開催される約1.5kmの雪と氷のドラマです。真っ白い雪と透き通る氷だけによって創り出された芸術品は、制作者の思いをのせて観客の皆さんにきっと何かを伝えます。この大きさでこれだけ精巧に表現できるのが「さっぽろ雪まつり」最大の魅力です。

会場は大雪像から市民雪像、そして国際色豊かな雪像などバラエティに富んだ雪像やイベントが盛りだくさんです。 さっぽろ雪まつりは、今年も5日から11日迄の一週間大通り公園(中央区)、すすきの(同)、つど−む(東区)の3会場で行われます。今年は、60回目と云う節目の年で、288基の雪氷像が今年も約200万人の来場者を迎えてくれます。

今年のメ−ン会場の大通り公園にそびえる大雪像は4基です。その中で目玉は昨年放火で焼失した韓国の国宝である南大門(高さ15メ−トル・奥行き6メ−トル・幅27メ−トル)です。雪像づくりの技術を結集し、実物の3/4スケ−ルで純白の南大門を再現してます。

初めて今年第2会場となる「つど−む」会場には、新型滑り台「わくわくスライダ−」は高さ6メ−トル、全長30メ−トルで、三日月のようにカ−ブしているのが魅力との事です。滑り台は他にチュ−ブに乗って滑る迫力満点のチュ−ブスライダ−(高さ8メ−トル全長80メ−トル)と、幼児用の氷の滑り台等もあります。他に竹スキ−や、雪だるまづくり体験コ−ナもあり、親子・カップル等で楽しめるようになってます。


(1) 今回の雪まつり期間は残念ながら天候には恵まれず、毎日曇り空で時折吹雪く中で開催されました。


(2) これは1丁目に設置されたスケ−トリンクですが、この時も吹雪いてました。。。


(3)


(4)


(5) 大通りの通路脇には、こんな小雪像が沢山並んでます。この小雪像を観て歩くだけでも結構楽しいですよ。。。


(6) ここは2丁目の「道新・氷の広場」です。道新とは北海道新聞の事を云います。要するに、地方紙ですね。バックは氷で造られているジンベエザメです。作品名は「南の海の仲間たち」と云い大氷像になります。氷像はジンベイザメが約12m、マンタが幅約8mで両者とも個体として最大の部類に入ります。近年の地球温暖化の影響か、マンボウシイラなど本来暖かい南の海に住む魚たちが、オホーツク海沿岸にまで出現するなど生息域に変化が見られます。地球温暖化を考えるきっかけとして、南の海に住む生物にスポットを当て、北国の祭典「さっぽろ雪まつり」で紹介してます。


(7) これは7丁目にある「HBC大韓民国広場」の大雪像で、「崇礼門」(すうれいもん)略称「南大門」(なんだいもん)です。崇礼門は1398年にソウルの都城を取り囲んでいた城郭の正門として建設されたものです。崇礼門は南側の主要な門であり、俗に南大門と呼称されました。建設後は朝鮮の首都、漢陽(ハニャン)現在のソウルに入るための門の役割を果たして来ました。1950年に破損はありましたが、復元工事がなされ1962年に国宝第1号に認定された建造物です。


(8)


(9) これは8丁目にある「雪のHTB広場」の大雪像で、「浜松城」です。浜松城は、徳川家康遠州(現在の静岡県西部、浜松市周辺)攻略の拠点として、元亀元年(1570年)に前身の引馬城に大々的な改修を加えて築いた城です。当時の城郭は南北約500m、東西約450mで、三方原台地の斜面に沿い、西北の最高所に天守曲輪、その東に本丸、二の丸、さらに東南に三の丸がほぼ一直線に並ぶ「梯郭式」の築城法をとっていました。野面積みの石垣(自然石を上下に積み重ねたもの)が特徴で、現在も修復を重ねながらその石垣は残っています。


(10) 右側にある小雪像は「若き日の徳川家康公の銅像」です。(浜松城公園内)徳川家康は、29歳から45歳までの17年間浜松城に在城しました。この期間に浜松城を拠点として幾多の戦(姉川の合戦、三方原合戦、長篠の戦い小牧・長久手の戦い)が行われました。徳川家康にとってこの期間は、徳川300年の歴史を築く試練の年月でもあったようですね。


(11) これは6丁目にある「食の広場」です。昨年大好評の「北海道 食の広場」を今回も実施してます。ここ6丁目広場には、道内各地の味覚が集結してます。北海道の大自然が育んだ海の幸、山の幸など北の味覚を存分に満喫出来ます。


(12)


(13)


(14)


(15) これは5丁目にある「毎日 氷の広場」の大氷像「箱館奉行所庁舎」です。箱館奉行所庁舎は、幕末の箱館開港に伴い江戸幕府が設置した蝦夷地統治のためのお役所で、五稜郭はその外郭施設として築造されたもので、元治元年に竣工しました。箱館戦争の際には旧幕府脱走軍の本営地となりましたが、明治4年(1871)に開拓使により奉行所庁舎は解体されました。五稜郭は、大正期から公園として市民に開放され、その後昭和27年(1954)に北海道唯一の国の特別史跡に指定されました。函館市では、平成18年(2006)に函館奉行所庁舎の復元工事に着手し、平成22年(2010)の完成を予定しています。夜ライトアップされると、とても綺麗な氷像に様変わりします。。。


(16) これは4丁目にある「よみうり広場」の大雪像「夢 〜 Dreams 〜」です。「夢よ、ひらけ」を合言葉にはじまった東京ディズニーリゾートの25周年。そのにぎやかなお祝いも、いよいよクライマックスを迎えます。2つのパークでは、それぞれ魔法の鍵をモチーフに"夢"をテーマにしたエンターテイメントを公演してます。・・・ディズニ−の仲間達がとても楽しく造られてますね。。。


(17)


(18) 同じく4丁目にある中雪像「日本だから、できる。新しいオリンピック!」と云うテ−マの雪像です。2016年に開催される第31回オリンピック競技大会、第15回パラリンピック競技大会を日本で実現しよう!と云うのがコンセプトのようですね。競泳の北島康介選手、地元北海道出身で柔道の上野雅恵選手、そしてソフトボールのエース・上野由岐子選手が雪像になり登場してます。


(19) ここは氷で出来た喫煙所で、勿論外にあります。


(20)


(21)


(22) この滑り台は3丁目に設置された中雪像の「タカアンドトシのどぉーだ!」と云う滑り台です。^^UHBの人気番組「タカアンドトシのどぉーだ!」の番組内でデザインされた雪像が滑り台となって登場してます。家族皆で楽しんでいただける参加型と云えますね。


(23) 時折吹雪くため、雪像や氷像はこんな風に雪を被ってます。^^・・・でも、定期的に係員さん達がその雪を取り除いてくれるので助かります。。。


(24)


(25) ハニカミ王子もリアルに出来てますねぇ。。。


(26)


(27) これは会場内に設置したスノ−ボ−ドの全国大会のようです。予選から決勝と日を替えながら行われてました。。。


(28)


(29) この雪像は10丁目にある「STV広場」(地元TV局)にある大雪像の「北の動物家族 森よ永遠(とわ)に」です。北海道には貴重な北方系の野生動物や固有の高山植物などが生息していますが、それらは今、開発や乱獲、盗掘などの行為によって次々に絶滅の危機に瀕しています。この大雪像STV創立50周年のキーワード“環境”に即し、森に生きる“動物家族”をテーマに選んだとの事です。なかなか良く出来てる大雪像でした。。。


(30)


(31) こんなSLにも乗れますが、水蒸気?がもの凄く、一瞬辺りが見えなくなる時もありました。^^


(32) これは雪像でも氷像でもありません!^^会場は12丁目までありますが、13丁目にこの「札幌市資料館」があります。この札幌市資料館は、大正15年(1926)に札幌控訴院として建てられた建物です。札幌軟石を使った建物としては全国的にも貴重なものであり、平成9年(1997)5月には国の登録有形文化財に選定されました。入館は無料なので、是非札幌を訪れた際は見学してみるのも良いと思います。


(33)


(34)


(35) ウロウロしている間に、徐々に日が暮れて来ました。。。^^


(36) 氷の喫煙所です。。。


(37) これはまだ説明してませんでしたが、10丁目「市民の広場(101人の会)」にある中雪像の「さっぽろ雪まつり動物園」です。 依然として厳しい状況の北海道ですが、その中で創意と工夫で大盛況の《とある動物園》の良いところをいただいて、ここ札幌大通に、一週間だけその動物園を造ったそうです。この中には、人気のホッキョクグマ・狼・あざらし・ペンギン・・・・などなど何種類か十二支の動物もいます。


(38) やはり、夜になるとライトアップで雪像も変わりますねぇ。。。


(39)


(40) ここは11丁目にある「国際広場」です。この会場では、国際雪像コンクールが行われ世界各地の国・地域・都市によるチームが参加して雪像制作を競いあいます。国際色豊かな雪像がたくさん並ぶ会場は一般にも公開され、参加者同士や見学者との交流・友好が繰り広げられます。因みに、この日はまだ雪像は完成してませんでしたね。^^


(41)


(42) これは昼間行われていたスノ−ボ−ドの大会場です。ライトアップされると、とても綺麗でした。


(43) 夜は本当に雰囲気が変わりますね。。。


(44)


(45)


(46) ここは昼間ジンベエザメの氷像を紹介した2丁目会場です。。。いろんな色が氷像をライトアップし、一番綺麗でしたね。


(47)


(48) 色が変わっていく姿がとても綺麗でした。。。


(49)


(50)


(51)


(52) これは1丁目テレビ塔の下にあるツリ−です。ホワイトイルミネ−ションの時にもありましたね。


(53)


(54)


(55)


(56)


(57) 各大雪像にはステ−ジも造られており、いろんな芸能人や歌手等も出演しイベントを行ってます。


(58) ここもまだ説明してませんでしたね。これは3丁目にある「UHBファミリーランド 」の中雪像で「DREAM!スクウェア 〜夢こそが、明日をつくる。〜 」です。来場の皆さんに楽しんでいただける雪像というテーマで製作したとの事です。雪で作られた迷路を抜けステージ上にあがると、そこには毎年大好評のどん神社があります。また、人気のひよこちゃんをバックに記念撮影ができるフォトステージも設置してます。


(59)


(60)


(61) 大雪像をバックにライブ・・・と思いきや、大学生のバンドコンテストとの事でした。。。^^


(62)


(63) こんな光景を観ると、小樽の「雪あかりの路」を思い出します。。。


(64)


(65)


(66) これが昼間で紹介した大氷像「箱館奉行所庁舎」のライトアップ姿です。・・・綺麗ですよね。


(67)


(68)


(69) ここからはホワイトイルミネ−ションの時のように、テレビ塔の展望台から観る事にします。多分、綺麗だと思います。。。^^


(70)


(71)


(72)


(73)


(74)


(75) ホワイトイルミネ−ション時も綺麗でしたが、それとはまた違った雰囲気で良いですねぇ〜!


(76) ホワイトイルミネ−ションの時は、この場所は確かミュンヘン・クリスマス市になってましたね。


(77)


(78)


(79) クリスマスツリ−も、雪まつりには周りがスケ−トリンクに様変わりしてますね。


(80) この写真は大通り4丁目から「すすきの」方面を撮ったもので、雪祭りには関係ありません。^^しかし、すすきのでも雪まつりと同時開催で「すすきの氷の祭典」が行われてます。次回は、その模様をアップしてみたいと思います。。。