.NO37 余市町(ニッカウヰスキ−工場)2008.9月


余市町(よいちちょう)は、北海道の日本海側に突き出た積丹(しゃこたん)半島の付け根に位置し、余市川上流部を中心として古くから発展してきた町です。北に日本海、東に小樽市と隣接している町です。また、南には仁木町と赤井川村・西で接する古平町・さらにその西にある積丹町とともに「北後志五町村」と呼ばれ、人口2万人余りの余市町が同地区の半分以上の人口を占めてます。

江戸時代から大正時代にかけて日本海で隆盛した鰊漁の主要港のひとつであり、明治時代には日本で初めて民間の農家がリンゴの栽培に成功するなど、現在でも漁業と農業(特に果樹農業)がともに盛んな地となってます。ニッカウイスキーの創業地であり、民謡ソーラン節発祥の有力地とも云われてます。

町の中央を北に流れて日本海にそそぐ余市川下流平野を中心に、その東西の海岸と奥の山地を町域としており余市川中流平野はほとんど南の仁木町に属しているため地図に示すと中央部がくびれていて東西に向かうほど広がっていく、横長の蝶のような形をしてます。

余市川よりも東側では、川沿いの黒川地区と北方海沿いの大川地区の一部が市街となっており、住宅も多いです。また東部はワインブドウやリンゴの果樹農園地帯となってます。また、札幌-小樽-余市-仁木-を通り道南へ向かうJR函館本線国道5号線が通ってます。余市川のすぐ西側にはヌッチ川が流れ、下流が伝統的な港町をなし、道立中央水産試験場もあります。この西には余市町を代表する風光明媚なシリパ岬が突き出てます。

さらに西の古平方面へと進むと、険しい断崖が迫り自然の景勝をなす海岸が多くみられます。このあたりはニセコ積丹小樽海岸国定公園の一部でもあります。今回は、この余市町にある幾つかの看板スポットを訪れましたので、ご紹介させて戴きます。


(1) スコットランドウイスキー醸造学を学んだニッカウヰスキー創業者竹鶴政孝は、リタ婦人と帰国後スコットランドと気候風土の似た余市町に工場を設立しました。その後、ニッカウイスキーは日本を代表するウイスキーメーカーに成長し、余市蒸留所は余市町観光の中心的役割を担っています。工場内には、ウイスキーの歴史を学べる博物館もあります。


(2) この場所は南ゲ−トです。本来は正門の受付から入るのでしょうが、間違ってこちらの方へ着いてしまいました。他には正門以外にも北ゲ−トもありますのでお間違いのないように。。。^^因みに、右側の建物はレストランで、試飲も出来ます。左側の白っぽい建物はギフトショップになってます。


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(4) ここを入っていくと試飲会場があります。


(5) この建物がギフトショップですね。色んな種類のウイスキ−等も販売されてました。


(6) この橋を後ろ側に渡っていくとウイスキ−博物館があります。ここは総称して「余市蒸溜所」と呼んでますが、歩いて見学するにはとても広すぎます。それだけ、見応えもあると云う事なのですが。。


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(8) 工場内にあるウイスキ−博物館では、ニッカウヰスキ−の創業から現在までの商品や、琥珀色の夢を追い続けた政孝とリタ婦人の軌跡等を色々と紹介してます。



(9) 凄い数の樽が壁面に並んでますね。


(10) この博物館では、スコットランドと日本のウイスキ−を中心に展示・紹介しています。


(11) 「ウイスキー館」では、蒸溜酒やウイスキーの歴史、製法、種類などが展示されているほかスコットランドのパブをイメージしたバー空間では、実際に工場で熟成させたウイスキーを飲むこともできます。


(12) 「ニッカ館」では、ウイスキーづくりに一生をささげた竹鶴政孝ニッカウヰスキー創業者)のドラマ等も紹介されてました。



(13) ここが受付がある正門です。見学はここから本来はスタ−トしますが、ここにはガイドさんが居て無料で蒸溜所内を案内してくれます。


(14) レンガ造りの建物のも美しいですね。


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(16) 正門を入るとこんな感じの広場になっていて、色々と案内板が立ってますね。よく見ると、蒸溜所内の案内パンフレットが置かれてますね。・・・今気が付きました。。^^

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(18) この建物は蒸溜棟ですが、他にも乾燥棟や粉砕棟・旧貯蔵庫棟・旧リキュ−ル棟・糖化棟・醗酵棟等があります。


(19) 蒸溜所外側の道にはこんな看板が。。。


(20) この道は、竹鶴リタ婦人にちなんでつけた名前だそうです。リタ婦人はスコットランド生まれで余市をこよなく愛した女性との事です。


(21) ここは「余市宇宙記念館スペ−ス童夢」です。1992年9月、余市町出身の毛利衛氏が日本人科学者として初めてスペースシャトルエンデバーへ搭乗したことを記念し、1998年地域観光の拠点及び教育施設としてオープンしました。ここでは最新技術を駆使した臨場感あふれる映像や音響とともに、宇宙の旅を疑似体験することができます。


(22) 入り口前には、こんな格好良いスペ−スシャトルの模型が展示されてます。


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(24) 入り口から館内に入ると、直ぐ真上にこんな正座の模型があります。


(25) 宇宙服姿の毛利さんが凛々しいですね。


(26) 館内に入るとこんな感じになってます。右側に船内服も飾られてますね。


(27) これは、シャトルに乗った感じを体験出来る装置です。


(28) これは、シャトルフライト12人乗りの近未来型スペースシャトルで、スペースシャトルのフライト感覚を体験できます。自分で操縦する場面も・・・


(29) 宇宙記念館の裏は、なんと道の駅になってました。まさか、宇宙記念館と道の駅をドッキングさせていたとは気が付きませんでしたが。。。


(30) 実は、この宇宙記念館は現在は休館してます。理由は経済的な面だとか。。。是非、宇宙に興味がある子供達の為にも早々に再開して欲しいですね。


(31) 次に訪れたのが、「旧下ヨイチ運上家」です。江戸時代から始まったニシン漁。当時の交易を伝えるものとして「旧下ヨイチ運上家」があります。道内で現存する運上家はここだけです。嘉永6年(1853年)に改築した当時の古図面を基に復元したもので、現在は国の指定史跡重要文化財になっています。


(32) 運上家とは、場所請負人によって設置された施設で、和人とアイヌ人との交易の場所でした。現存する運上家は旧下ヨイチ運上家一箇所のみとの事です。松前藩蝦夷(エゾ)地支配の遺構として、昭和46年(1971年)、文化財保護法によって建物が重要文化財に指定され、一帯の敷地は昭和48年(1973年)、国の史跡に指定されてます。因みに、下運上家の他に上運上家もあったらしいですね。


(33) ここが入り口のようですね、とりあえず入ってみる事にします。


(34) 入ってビックリ!中に人が居るなんて思ってもいなかったのでとても驚いてしまいました。^^思わず「こんにちは!」と挨拶したのはいいのですが、返事が返って来ないのでよく見ると・・どうやら漁師さん姿の人形のようでした。^^


(35) 他にも、右側の座敷には侍風の人形も・・・。なんか、あちらこちらにあるようですね。・・と、その時外から女性が一人入って来て挨拶されたので、色々話しをしていると実はその女性はここの案内人でした。なんと、入場料も支払わないとならなかったらしい!^^確か300円だったと思いますが、支払うと色々とこの運上家の歴史や説明を親切丁寧に延々と話して戴きました。^^


(36) 左側奥の方にも、侍風の人形が見えますね。^^実は、ここの中は自由に上がって見ても良いらしいとの事でしたが、なんかこの暗さにこの人形達は少し不気味だったので今回は遠慮しておく事にしました。。。^^


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(38) 直ぐ近くには、日本海があります。向こうに見える岸壁はもう積丹半島の一部だと思いますね。


(39) 今回は一日で余市を廻ったので、ピンポイントで余市の観光スポットをご紹介させて戴きましたが、余市にはこのほかにもまだまだ色々魅力的なスポットが数多くあります。小樽ヘ来られたら、流れて余市まで来られるのも良いかも知れませんね。。。