.NO95 当麻町(鍾乳洞)2009.10月


当麻鐘乳洞は、昭和32年に発見された全長135m高さ7〜8mのスケールを誇る鍾乳洞です。はるか1億5千万年前のジュラ紀から、気の遠くなるような時間をかけて地下水の溶触作用が作り上げた石灰洞窟で、学術的に中頓別町の鍾乳洞と並んで道内ではきわめて重要な鍾乳洞として知られており、昭和36年に北海道天然記念物に指定されてます。鍾乳石が3cm成長するのには約200年の歳月を要するといわれています。また、当麻町の鍾乳洞の特徴は、不純物が少ないため結晶度がきわめて良い状態にあることです。

この鍾乳洞は、また鍾乳官(天井から同じ太さでパイプ状につらなるもの)・石筍(天井から落ちる水滴がたけのこのように高くなっていくもの)・石柱(つららと石と石筍がつながったもの)・カーテン(天井や壁からしたたる石灰水が薄い膜状になったもの)と呼ばれている4種類から形成されてます。北海道指定の天然記念物では唯一一般公開されているものとなってます。この鍾乳洞内では、まるで太古の地球へタイムスリップでもしたような感じを体験出来ます。

むかしむかし、このあたり一帯がトウ・オマと呼ばれていた頃のお話です。雲の中から突然2頭の夫婦龍があらわれ、大空を飛んだり、またある時は大地をかけ回ったりしているところを先人たちが見て、その龍を自分たちの守り神にしこの地の発展を願ったと云われてます。龍神が休む所、それがつまり当麻の鍾乳洞(蝦夷蟠龍洞)と云うわけです。あなたは、この「蟠龍伝説」・・信じますか?

入場料は大人500円でしたが、鍾乳洞の中は入り口と出口が同じなので何度でも回る事が出来ます。距離的にもそんなに長くはないので、二度回る人達も結構多いようです。最初はやはり薄気味悪い感じがしましたが、二度目はそれほど感じませんでした。今回は、すっかりこの自然の神秘に魅せられてしまい結構楽しめました。。。^^;今年の8月に道北の旅の最中、道内にもう一ヶ所ある中頓別町の鍾乳洞を観た時のブログもあるので、良ければご参考までそちらの方と見比べてみるのも良いかも知れないですね。


                   ☆【中頓別町「鍾乳洞・軍艦岩」】2009.8撮影↓

                  http://d.hatena.ne.jp/kitanodaichiphoto1/20090910/p1




今回はここです↑


(1) 当麻町の鍾乳洞ヘ向かってます。鍾乳洞ヘは旭川から車で約40分前後くらいです。。。


(2) ここから当麻町のようですね。当麻町は、明治26(1893)年5月に広島・山口両県などから屯田兵が入植し開拓された人口7000人前後の町です。北海道のほぼ中央に位置しており、大雪山連峰を望み豊かな森林と肥沃な大地に恵まれています。農林業を基幹産業として発展を続け、現在では北海道一の食味を誇る米どころでもあります。北海道農協米対策本部による米ランキングでは、当麻町が7年連続1位の評価を獲得しています。また、一玉53万円の値がつくこともある真っ黒な「でんすけすいか」の生産地としても有名です。


(3) 当麻の鍾乳洞へは中学の時の修学旅行で立ち寄った記憶がありますが・・・残念ながら、鮮明には覚えてません。^^;


(4) 1134号線の道道を通って行くようですが、この4桁の数字を見るのは久しぶりです。


(5) あと5kmのところまで来ました。蟠龍伝説、当麻鍾乳洞・・なんとなく雰囲気が出て来ました。


(6) この看板から左折すると、あとは一本道で鍾乳洞に到着します。


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(8) 左折せずに真っ直ぐ行くと公園に辿り着くようです。


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(10) 鍾乳洞の駐車場に着きました。ここの駐車場は480台駐車出来るようです。


(11) まずは、こんな恐竜が出迎えてくれます。


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(13) やはり秋を感じますね。


(14) 鍾乳洞は、この右側の山側にあるようです。


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(16) 「昇龍時計塔」・・ここは、全てが龍ですね。。。^^;


(17) 取り敢えず受付へ行く事にします。


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(20) この鍾乳洞を発見したのは「いまむら」さんと云う方なんですね。でも、この日は店のシャッターが閉まってますが・・・


(21) これは、そのお隣の店です。。。


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(23) さすがに、色んな石の商品が沢山並んでます。


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(27) この入洞手形は人気があるようで、レジで手に持っている人が何人かいました。


(28) その建物が受付のようです。


(29) 先ほどの売店の直ぐ横に受付ヘ上がっていく階段があります。


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(31) この高架橋を通り抜けると受付があるはずです。。。


(32) これは橋の途中から撮った写真です。


(33) 渡りきると、直ぐに鍾乳洞の入り口が見えます。そのまま行っても入れそうですが・・・


(34) その前に、建物内の受付で入場券を買わねば。。。^^;


(35) 入場券を買う前に、ちょっと建物内の写真を何枚か・・・


(36) これは、かなり大きな石筍(天井から落ちる水滴がたけのこのように高くなっていくもの)ですね!


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(42) 入場券を買った時に、受付で足下が大変滑るので気を付けて下さいと云われましたが・・・そんなに滑るんでしょうかね。。。


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(45) ここが鍾乳洞の入り口ですが、なかなか観光を意識してか綺麗に整備されてます。


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(47) この鍾乳洞は、明治32年1月13日に石灰岩を採掘中、当麻石灰工業株式会社の故・「今村勇」氏により発見されたとの事です。


(48) では、入って見る事にします。。。


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(50) 先に家族連れで来られた人達を通して、その後をついて行く事にします。。。^^;


(51) 中頓別町の鍾乳洞でも同じでしたが、鍾乳洞の中に入った瞬間とても涼しく感じます。・・まだ、入り口周辺なのですが。。。


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(53) 水滴等で湿っている箇所もかなりあちらこちらにあります。・・確かに、足下は滑りそうです。


(54) これは下の方へ下りていく階段ですが、先がどうなっているのか分からないのはやはりちょっと不安を感じますね。^^;


(55) 鍾乳洞の中は、所々ライトアップされていて全体的には薄暗く神秘的、かつ気持ち悪いです。^^;歩道は整備され手すりや階段もあります。でも、天井の低いところもあり油断すると頭上の鍾乳石に頭をぶつけることもあります。


(56) どんどん進みます。。。


(57) 中は一応、矢印で順路を案内してくれてます。


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(59) 女神の間・・・どうして女神なの?なんて思いながらも前に進みます。。。


(60) この鍾乳洞の内部は、上段、中段、下段の三層に別れており、中段は約60m、下段は70m、洞窟内は5つの部屋に区切られ、それぞれ狭い通路で連絡されておりこの他確認されている穴も数カ所あるようで、まだまだ神秘の世界がこの洞窟には残されているようです。


(61) ここは照明があるから良いですが、これで照明の電球が急に今切れたら・・・なんて、考えない事にします。。。^^;


(62) 前にボヤけて見えてる人が屈んで歩いてますが、殆どあんな感じで歩く事になります。場所によっては、高さが1mくらいの所もあるのでそんな所では頭上に注意しなければなりません。実際、二度ほどぶつけましたがかなり痛いです。


(63) 所々カラーライトで照らしている所もあるので綺麗ですが、反面気持ち悪く感じる場所もあります。^^;


(64) これも石筍ですが、かなりの年数で出来たようです。


(65) ・・・それにしても、不思議な世界です。。。


(66) そうそう、ここが一番気持ち悪かったなぁ〜!赤色はなんとなくそんな雰囲気がしました。。。


(67) ・・・これがその場所・・見て下さい、気持ち悪いでしょう?まるで、エイリアンの巣です。。。


(68) 石筍が沢山見えます。鍾乳石が3センチメートル成長するのには約200年かかると言われ、自然の力の尊さ、偉大さを教えられます。


(69) 参考までに、鍾乳洞内の写真はフラッシュを一枚も使用してません。。。


(70) こんな長い階段もありました。この写真は下りてきたところですが・・・


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(74) 中に設置されていた温度計ですが、さすがに10度を割ってます。半袖では寒さが我慢出来ないくらいの温度です。


(75) これは単に細いばかりでなく中がパイプ状になっており、学術的に世界でも極めて珍しい鍾乳石との事です。


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(77) 出口が見えてますね。本当は、右側の階段を上がって来たところです。この写真を撮っている場所は、最初に入り口から進んで行った所から撮ってます。写真を撮りながら一周するのに、約40分くらいかかりましたた。写真を撮らずに単に見学するだけなら、多分20分ちょっとで回って来られると思います。


(78) 気温の差は中と外では10度くらい違いました。真夏だと20度くらい違いますが。。。


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(81) 屯田兵は、説得力がありますが。。。^^;


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(85) 帰りは、こんなスロープから降りていくようになってます。


(86) スロープを降りると、岩石を主体にした「ロックガーデン」があります。緑と水と岩石を調和させ、東屋と句碑を設置し、こじんまりとした綺麗な庭園になってます。


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(88) 「昇龍の瀧」とは、考えましたねぇ。。。


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(90) しばらく東屋で休憩させてもらいましたが、静かでなかなか雰囲気の良い所です。今日は天気が悪かったですが、天気が良いと周囲の風景も素晴らしく映える所だと思います。・・では、今回はそろそろ帰る事にします。この鍾乳洞には、また是非来てみたいと思います。


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